君のパッションを解放しろ!滝沢歌舞伎ZERO〜the movie〜の感想。
はい。
皆さんは映画見てますか?私は見ました。
妹に誘われて何気なく見に行った映画のはずなのに、その映画がとてつもなく楽
しくて楽しくて。
その結果いろいろあった2020年の映画納めも、2021年の映画初めもこの
「滝沢歌舞伎ZERO~the movie~」となりました。
SnowManが主演をつとめるこの映画はなかなか一言では感想を言い表せず、逆にもう
「良かった」くらいシンプルな言葉しか出てこない。しかし私の心はあの映画で
荒れに荒れた。本当にもう荒れた。
ぜひ私がどんなテンションでこの映画を鑑賞し、心を揺さぶられたかをぜひ共有
したい…。そしてあわよくばあなたにも劇場に足を運んで欲しい。(この情勢だ
からおひとり様映画とにいいんじゃないかな)
あわよくば予告の上半身裸で太鼓をたたき狂ったりメカ櫓に縛り付けられて振り
回されるタッキー考案の拷問「腹筋太鼓」だけでも見て欲しい、マジで。
そもそもSnowManとは?
この時点では名前とメンバーカラーくらいしかわかっていなかったので、その後知ったことやあくまで私の中の語彙で説明する。
あと9人多いのでとくに好きな4人だけ挙げさせてもらう。他の5人もほんとにかっこよくてすごく素敵なので気になったらavexのサイトかWikipedia見てください。
岩本照
背が高くてかっこよくてダンスがうまくてちょっとダーティー。こんなんロベリアじゃん、って思った。
けど長身強面でシルバニア集めててチョコレートとタピオカが大好き。眉毛がキレイ。
メンバーカラーは黄色。
とか聴いたらもう、サクラ大戦でいうならでっかくなったアイリスじゃん。でっかいアイリスだよ。筋肉ムキムキだけど。
深澤辰哉
女装してタッキーの葬式の喪主をするシーン(?)は、もう本当にひどくて見応えがある。これは薔薇組の一派。
調べればクレーンゲームが得意な人で最年長とのこと。
メンバーカラーは紫。
しかし知れば知るほど制作サイド(滝沢秀明)からの特別扱いと偏愛を感じるのでこやつは神崎すみれ。こんなすみれさん嫌だ、うつくしくない。
意外にもがっちりしていてダンスも歌も上手いし、器用なキャラなのかなと思ってた。コミカルなキャラもできるしカンナみたいな感じなのかなって思った。
実際には真面目で仕事熱心。現場入りは30分前が基本なので、珍しく遅刻した日にはその場の全員が遅れてきた彼の無事を喜んだ。そんな人ではあるのだが、時代劇好きなのに勉強は苦手。そのため同心役なのに与力という言葉を知らなかった。
そんなしっかりものだがどこか抜けていてすっとこどっこいな一面もある。メンバーカラーは赤だし、どう考えてもエリカ・フォンティーヌ。
しかし残念なことに宮舘は料理上手である。
ラウール
あとからの加入組。ピチピチの現役高校生で天才肌…これならアイリスだがラウールははでっかい(189センチ?)
17さい、うつくしい。おそらく人間とは違う時の進み方をしている、それくらい人間離れしたうつくしさがある。
ダンスがべらぼうにうまく、スタイルがべらぼうに良い。
スタイルが良すぎて着物がしっくりこない時がある。
メンバーカラーは白。
人間離れしたところは昴を彷彿とさせる。
滝沢歌舞伎を見た後に彼らのYouTubeチャンネルを見まくったので、かなり知識が増えた。
そして滝沢歌舞伎があまりにも楽しくて、初めてサクラ大戦を見た時のパッションを思い出した。舞台に生きることの美しさ、儚さ、そして気高さ…。思えばわたしがここまで舞台というものを好きになったのは、間違いなくサクラ大戦の影響が大きい。
そんなことを思い出したために全員をサクラ大戦で例えているが、見てもらえればなんとなくわかると思う。ちょうどよく映画の配給も松竹だし。
そんなこんなでSnowManという個性あふれる魅力的なグループがやる映画が滝沢歌舞伎ZERO〜the movie〜。
和のエッセンスを取り入れて、歌舞伎とジャニーズのショーのいいとこどりをしたような舞台の映画化である。
いくつか推したいポイントをあげて説明する。
①
まずSnowManが超かっこいい。
いや本当にかっこいい。
ジュニアでバックとして先輩グループに人気とか、三宅健の連絡先を狙うジュニアがいるとしか知らなかったけど本当にかっこいい。全員ダンスがうまくて、とにかく熱の入ったパフォーマンスを見せてくれて最高。
長身なメンバーが縦の動きを生かしたダイナミックなフォーメーションで輝き、小柄ながらアクロバットが得意なメンバーは軽々と飛んでみせたり。舞台上でダイナミックなパフォーマンスを見せてくれるのに、ステップも揃ってて本当に綺麗。
いや本当にすごい。
殺陣でもダンスでも、ずーっと気合の入ったパフォーマンスをしている。変面、コンテンポラリーダンス、全てにぶつかって全力でやっている様子にあまりにも胸が熱くなる。変面と女性バレエダンサーのシーンでは踊ることの美しさを存分に味わえ、その後のダンス「組曲」ではリズムに合わせて踊る彼らとともに和楽器で奏でられる音の美しさも味わえる。視覚的な美しさから聴覚で感じられる美しさ、と演出が変化していくように見えるなどそう言った演出の部分も見ながら考えてしまい楽しかった。ダンスの美しさ、曲の美しさってなんだろうという根源的なことまで考えてしまう。それくらい楽しくて、心を揺さぶられる体験になった。
そんなダンスで魅せる彼らのYouTubeには多くのダンス動画が上がっている。中でも人気なのはPVとはまた違った印象を受ける定点カメラでのダンス動画だ。
彼ら全員の息のあったパフォーマンスが見られる…いや本当にすごい…。
(わたしのおすすめはhttps://youtu.be/b13Nh9aCFYE)
②
SnowManそんなことまですんの?!
そんなかっこいいSnowManが、本当にいろんなことをしている。
義経記の五条大橋の下りをもとに弁慶になった岩本くんが牛若丸に刀を寄越せと迫ったり、滝沢歌舞伎での新曲を白ホリのスタジオで披露したり、なぜか時代劇が始まったり。
あまりにも唐突に始まるシーンも多いが、脈絡がないというよりはとにかく贅沢さを感じさせる演出だった。
特に印象的だったのは、よくTwitterなどでも話題になる腹筋太鼓。ずっとふっきんだいこ、と読んでいたが「ふっきんたいこ」が正しいらしい。画面の右下にローマ字で書いてあってびっくりした。
地上波でもパフォーマンスされる機会があったのでご存知の方もいるかもしれないが、上半身裸で自分の体を腹筋で支えながら太鼓を叩き狂う演目である。劇中では座長の岩本くんが掛け声をかけて始まるのだが、彼の「よっしゃオリャァーーー」という掛け声はあまりにもはっきり発音されていてそこにも感動した。こんなにきれいに発音された「よっしゃオリャァーーー」、を私は聞いたことがない。2回めの鑑賞中のメモにもわざわざ書いていた。
この演目が進むにつれてスクリーンには大きなロゴが大写しになり、そのロゴの板が倒れることにより実はそれが櫓だとわかる。その櫓に縛り付けられた佐久間くん、目黒くん、向井くんは板に縛りつけられて宙吊になったまま櫓ごと回転させられて太鼓を叩き続ける。
滝沢秀明がひたすらにSnowManを舞台上でぼろぼろにする、そんな演目が目白押しだ。
③
不思議な満足感。
第二幕の時代劇が終わると、ついにフィナーレである。
サクラ大戦でいえば「夢のつづき」、「未来」、「君よ、花よ」が流れてキャストたちが挨拶をするシーンだ。そんなシーンで滝沢歌舞伎で流れる曲といえば「with love」(作詞・作曲:滝沢秀明)である。
イントロが流れ、枝垂れ桜をバックに登場する岩本くんのダンスが本当に美しい。指先のあり方まで考えたであろう彼の振りが、ここまで見てきた彼のパフォーマンスを思い出させてくれる。そしてメンバーたちが続々と登場して歌い出すのだが、一人一人の輝きに思わず泣きそうになる。今回コロナ禍で変更された一部の歌詞も、見ている私たちのことを考えてくれていることが伝わってそこでついに泣いてしまった。
そんなふうに泣きながら聞いていた「with love」が終わると、お決まり(らしい)セリフを岩本くんが言う。
「春のおどりは よおいやさぁ!」という言葉に合わせて飛び上がって笑顔を見せる演者たちに、やっぱりこれサクラ大戦だなって思った。私たち全国の大神隊長に向けて言われてるなぁ〜って思った。2回目にはもうそこでは泣かなかったが、エンドロールではしゃぐ演者たちのバックで流れる「LOVE(SnowMan ver.)(作詞:三宅健、作曲:滝沢秀明)」に舞台を見ることができる幸せを感じて泣いた。
エンドロールにはもう一つお楽しみ要素があるので、SnowManが気になった方はぜひ自分の目で見てほしい。
終わりに
本当にSnowManがかっこよくて、全力でパフォーマンスをする姿っていいなと私の心が本当に荒れに荒れた。岩本くんに憧れて筋トレを始めたせいで2週間で3キロ痩せた。さらにはファンクラブにも入ったし、妹に誘われた1回目の後新年一発目の映画として見て、暇を見て3回目4回目にも一人で行った。
このコロナ禍で悲しいことがたくさん起きたが、映画という媒体で舞台の楽しさを感じることができて本当に胸が熱くなった。
SnowManや他の演者の方の情熱でおかしくなりたいひとは是非行ってみてほしい。
いやほんとお行儀よく書いてしまったけど、マジでSnowManがすっごくかっこよくてすっごいテンション上がるのでぜひ見てほしい。狂ってほしい。私と同じように狂ってしまった人、感想お待ちしてます。
以上!滝沢歌舞伎ZEROの感想でした!